ランディングページとは?目的・構成・作り方を現役ディレクターが解説

ランディングページとは?目的・構成・作り方を現役ディレクターが解説

ランディングページ(LP)とは何かを、通常のWebページとの構造的な違いから整理。リード獲得・販売・ダウンロードの3目的と設計の向き、成約率の高いLPに共通する6ブロック構成、制作6ステップ、向く場面の判断軸を解説します。

この記事でわかること

  • ランディングページ(LP)の定義と、通常のWebページとの構造的な違い
  • LPが使われる3つの目的(リード獲得・販売・ダウンロード)と、それぞれの設計の向き
  • 成約率の高いLPに共通する6ブロック構成と、各ブロックの役割
  • 目的設定からA/Bテストまで、LP制作6ステップの進め方
  • LPが向いている場面・向かない場面の判断軸

公的情報源: 総務省「情報通信白書」(参照

LPの全体像を先につかみたい方へ。費用感やデザインの考え方は、関連記事で別途整理しています。

結論を先に書きます

ランディングページ(LP)とは、広告やSNSから訪れた人が最初に着地する1ページ完結型のWebページです。「1ページ・1目的・1CTA」の原則で設計し、申し込みや購入といった1つの行動へ集中して誘導します。

通常のWebサイトが複数ページで情報を網羅し、回遊させるのに対し、LPは目的を1つに絞り込む点が決定的に違います。目的が複数あると訪問者が迷い、成約率(CVR)が下がるためです。

この記事の要点
  • LPは1ページで完結する縦長デザイン。グローバルメニューを置かず離脱を防ぐ
  • 用途は主にリード獲得・商品販売・アプリ/ツール登録の3つ
  • 成約率の高いLPはFV→共感→説明→証拠→FAQ→CTAの流れで組まれている
  • 公開して終わりではなく、A/Bテストと改善サイクルが成果を左右する

ここからは、LPの定義・通常ページとの違い・目的・構成・作り方・成約率を上げるポイントまで、制作の現場で使われる考え方に沿って順に整理していきます。

目次

ランディングページ(LP)とは

ランディングページとは、訪問者が広告やSNSなどから「最初に着地(ランディング)する」Webページのことです。一般的にはLPと略して呼ばれます。

通常のWebサイトが複数ページで構成されるのに対し、LPは1ページで完結する縦長デザインが特徴です。目的を1つに絞り込み、訪問者を「申し込み」「購入」「資料請求」などの行動へ誘導します。

「1ページ=1目的」が原則です。目的が複数あると訪問者が迷い、成約率が下がります。LPはこの原則を守ることで、限られた1ページの中で読者の意思決定を後押しします。

ランディングページと通常ページの違い

LPと通常のWebページは、見た目が縦長かどうかという表面的な違いだけではありません。設計思想そのものが逆です。次の表で対比します。

比較項目ランディングページ通常のWebページ
ページ数1ページ完結複数ページ構成
目的1つのCTAに集中情報提供・回遊
ナビゲーションほぼなし(離脱防止)グローバルメニューあり
離脱の起点1ページ内で完結させるページ間を回遊させる
主な用途広告・キャンペーンコーポレート・ブログ

通常ページは「あちこち見てもらう」ための回遊型です。一方LPは「1つの行動に絞る」ための集中型といえます。グローバルメニューをあえて外すのも、他ページへ逃がさず目的のCTAへ集中させるためです。

このため、LPは広告の受け皿やキャンペーン用ページに向き、コーポレートサイトやブログのように情報を網羅する用途には向きません。

ランディングページの目的

LPが使われる主なシーンは大きく3つです。目的によって、設計の重心が変わります。

  1. リード獲得(見込み客の収集)
  2. 商品・サービスの販売
  3. アプリ・ツールのダウンロード

1. リード獲得(見込み客の収集)

メールアドレスや電話番号を収集するLPです。無料ebook、セミナー申し込み、資料請求などで使われます。

入力フォームのハードルを下げることが鍵で、項目を増やしすぎると離脱が増えます。「まず接点を持つ」のが目的のため、フォームは最小限に絞ります。

2. 商品・サービスの販売

ECサイトや単品通販で使われるLPです。商品の魅力を一気に伝え、「今すぐ購入」ボタンへ誘導します。

ベネフィット・実績・口コミを厚めに見せ、購入直前の不安を取り除く設計が中心になります。価格や保証の見せ方が成約率を左右します。

3. アプリ・ツールのダウンロード

スマホアプリやSaaSツールの無料トライアル登録を促すLPです。

「無料で試せる」という心理的ハードルの低さを前面に出し、ダウンロードや登録までの導線を短くします。料金体系は後から確認できる構成にすることが多めです。

ランディングページの基本構成

成約率の高いLPには、共通した構成パターンがあります。次の6ブロックが基本形です。

  1. ファーストビュー(FV):3秒で興味を引く
  2. 共感・問題提起:悩みに寄り添う
  3. サービス・商品の説明:解決できる理由を示す
  4. 実績・証拠(社会的証明):疑念を払拭する
  5. よくある質問(FAQ):直前の不安を解消する
  6. CTA:行動を促す

① ファーストビュー(FV)

スクロールせずに見える最初の画面です。3秒で興味を引くことが目標になります。

  • キャッチコピー(悩み・ベネフィット)
  • メインビジュアル
  • CTAボタン(申し込み・購入など)

FVで「自分向けだ」と感じてもらえなければ、その先は読まれません。最も時間をかけるべきブロックです。

② 共感・問題提起

「こんなお悩みありませんか?」と訪問者の悩みに共感します。「自分のことだ」と感じてもらうことで、読み進めてもらえます。

③ サービス・商品の説明

悩みを解決できる理由と、具体的なサービス内容を説明します。箇条書きや図解でわかりやすくまとめるのがポイントです。

④ 実績・証拠(社会的証明)

  • 利用者数・導入実績
  • ビフォーアフター
  • お客様の声・口コミ

「本当に効果があるのか」という疑念を払拭するブロックです。第三者の声や数字が信頼を補強します。

⑤ よくある質問(FAQ)

購入・申し込みの直前に生じる疑問を、先回りして解消します。「ここで止まりそうな点」をあらかじめ潰すイメージです。

⑥ CTA(申し込み・購入フォーム)

最終的な行動を促すボタンやフォームです。LP全体で複数箇所に設置し、どこからでも申し込めるようにします。

ランディングページの作り方

ここからは、LPを実際に作る手順を6ステップで整理します。デザインから入らず、目的設計とコピーを先に固めるのが失敗しないコツです。

  1. 目的とターゲットを決める
  2. 競合LPを調査する
  3. 構成(ワイヤーフレーム)を作る
  4. コピーライティング
  5. デザイン・コーディング
  6. テスト・改善(A/Bテスト)

STEP1:目的とターゲットを決める

「誰に」「何を」「どうしてもらいたいか」を明確にします。

  • ターゲット:30代女性、育児中、副業に興味
  • 目的:無料相談の申し込み
  • CTA:「無料相談を予約する」

STEP2:競合LPを調査する

同じキーワードで上位表示されているLPを5〜10件調査します。「どんな訴求をしているか」「どんな構成か」を把握し、勝てる切り口を探します。

STEP3:構成(ワイヤーフレーム)を作る

テキストと図の配置を決めます。デザイン前にWordやGoogleスライドで構成を固めると効率的です。

STEP4:コピーライティング

ファーストビューのキャッチコピーが成否を分けます。「誰のための」「どんな悩みを解決する」「どんな結果が得られる」を1〜2行で伝えます。コピーの考え方はLPデザインの記事でも詳しく整理しています。

STEP5:デザイン・コーディング

  • デザイン:Figma・Canva・Photoshop
  • コーディング:HTML/CSS・WordPress(SWELLなど)・ランディングページビルダー

外注する場合の費用感はLP制作費用の相場で構造分解しています。

STEP6:テスト・改善(A/Bテスト)

公開後はCTR(クリック率)、CVR(成約率)を計測し、ボタンの文言・色・位置などを改善します。改善の体系的な進め方はCVR改善の方法でまとめています。

高成約率LPを作るためのポイント

構成と手順を押さえたら、最後に成約率を底上げする実務的なポイントを整理します。どれも特別な技術は不要で、設計時の意識で差がつきます。

ファーストビューで「誰向けか」を伝える

「Webデザインを学びたい社会人向け」と明記するだけで、離脱率が下がります。対象を絞ると、刺さる人に深く刺さるためです。

CTAボタンは目立つ色にする

背景と同系色のボタンは効果が薄くなります。ページの中でボタンが目立つように設計しましょう。赤・オレンジ・緑などが使われることが多めです。

モバイルファーストで設計する

LP流入の多くはスマートフォンです。スマホでの見た目を最優先に設計します。PCで作り込んでも、スマホで崩れては意味がありません。

読み込み速度を最適化する

ページの表示速度が遅くなるとCVRが下がるとされています。画像の圧縮とキャッシュ設定は基本の打ち手です。表示速度はサーバー環境にも左右されるため、WordPressに最適なサーバーの選び方もあわせて確認しておくとよいでしょう。

LPが向いている場面・向かない場面

LPは万能ではありません。回遊型の通常ページと役割が異なるため、目的に合うかどうかで判断します。

LPが向いている場面

  • 広告・SNSからの集客を成約に繋げたい:受け皿として1目的に集中できる
  • キャンペーンや期間限定の訴求をしたい:短期で1アクションを取らせる用途に強い
  • 申し込み・資料請求・登録を1つに絞れる:CTAが明確でCVRを測りやすい
  • 商品・サービスの魅力を一気に伝えたい:縦長で訴求を積み上げられる

LPが向かない場面

  • 複数の情報を網羅的に見せたい:回遊型の通常サイトの方が適する
  • 会社全体の信頼や事業内容を伝えたい:コーポレートサイトの役割
  • 継続的に記事を蓄積して集客したい:ブログ・オウンドメディア向き
  • 目的を1つに絞れない:CTAが分散しLPの強みが活きない

「とりあえずLP」ではなく、1つの行動に絞れるかを基準に選ぶのが現実的です。情報を広く見せたいなら、通常のホームページの方が合います。

よくある質問

LPの制作を検討する方から、よく受ける質問を整理しました。

Q1:ランディングページと通常のWebサイトの違いは何ですか?

最大の違いは目的の絞り方です。LPは1ページ・1目的・1CTAで、訪問者を1つの行動へ集中させます。

通常のWebサイトは複数ページで情報を網羅し、ページ間の回遊を前提とします。LPはあえてグローバルメニューを置かず、離脱を防いで成約へ導きます。

Q2:LPは1ページに必ずまとめる必要がありますか?

基本は1ページ完結です。目的が1つに定まっているなら、情報を分割せず縦長の1ページにまとめた方が、訪問者が迷わず成約しやすくなります。

ただし、商品ラインが複数あり目的も分かれる場合は、目的ごとにLPを分けた方が成果につながることもあります。

Q3:LPを作るのに必要なツールは何ですか?

デザインはFigma・Canva・Photoshopなどが使われます。コーディングはHTML/CSSのほか、WordPress(SWELLなどのテーマ)やランディングページビルダーでも制作できます。

専門知識が浅くても、ノーコードのLPビルダーを使えば一定のクオリティで作れます。本格的に作り込むならコーディングが選択肢になります。

Q4:LP公開後にやるべきことは何ですか?

計測と改善(A/Bテスト)です。CTR(クリック率)やCVR(成約率)を計測し、キャッチコピー・ボタンの文言や色・位置を少しずつ変えて検証します。

公開して放置すると成果は伸びにくくなります。改善サイクルを回すことが、LP運用の核心です。

Q5:CVRが上がらないとき、どこを見直せばよいですか?

まずはファーストビューを見直します。3秒で「自分向けだ」と伝わっているか、キャッチコピーとビジュアルが噛み合っているかを確認します。

次にCTAの目立ち方とフォームの入力項目数を点検します。診断の手順はCVR改善の方法で整理しています。

まとめ

ランディングページとは、1ページ・1目的・1CTAの原則で設計された集客用Webページです。最後に要点を整理します。

この記事のまとめ
  • LPは通常サイトと異なり、ナビゲーションをなくして離脱を防ぐ集中型のページ
  • 用途はリード獲得・販売・ダウンロードの3つで、目的により設計の重心が変わる
  • 基本構成はFV→共感→説明→証拠→FAQ→CTAの流れ
  • 作り方は目的設定から始め、デザインより先にコピーと構成を固める
  • 公開後のA/Bテストと改善サイクルが成約率を上げる鍵

LPの構成を理解できたら、次はLPデザインの基本Webデザインの4原則もあわせて学んでみてください。設計の引き出しが増えるほど、成約率の高いLPに近づきます。


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免責事項

※本記事はWeb制作・マーケティングの公開情報をもとにした整理です。ツール・サービスの仕様や費用は変更される場合があるため、最終的な判断は各公式サイトの最新情報をご確認のうえ行ってください。


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この記事を書いた人

制作会社でWebディレクターとして10年、コーポレートサイトやECサイト、キャンペーンページの案件を担当してきたSatoです。企画や設計だけでなく、デザインの方向を決め、進行を管理し、公開したあとの改善まで手を動かしてきました。

10年やって思うのは、Webサイトは公開した日がゴールではないということです。むしろそこがスタートで、数字を見ながら直していく時間の方がずっと長い。きれいに作っても問い合わせが増えなければ意味がなく、逆に地味でも導線を整えるだけで反応が変わることも何度もありました。

このサイトでは、制作で実際に効いた考え方や、逆にやりがちな失敗を、できるだけ具体的に書いていきます。

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