Webデザイナーの仕事内容とは?1日のスケジュール・年収・向いている人を解説

この記事でわかること

  • Webデザイナーの具体的な仕事内容(デザイン制作・コーディング・バナー/LP・運用)を業務ごとに整理
  • 制作会社で働く場合の1日のスケジュールと、所属先・働き方による違い
  • 仕事に必要なスキルを、デザイン・コーディング・ビジネスの3軸で確認
  • 経験・形態別の年収相場と、向いている人・向いていない人の判断軸
  • 未経験から目指す3つのルート(独学・スクール・副業)の費用と期間の目安

公的情報源: 厚生労働省「job tag(職業情報提供サイト)」(参照

仕事内容のイメージをつかみたい方へ。まずは「何を・どんな1日で作る職種なのか」を整理しておきましょう。

結論を先に書きます

Webデザイナーは、WebサイトやWebアプリの見た目をかたちにする職種です。デザインを作って終わりではなく、コーディングでの実装、バナー・LP制作、公開後の改修・運用まで担当範囲が広いのが実態になります。

ひとことで言うと「デザイン7割・実装3割の手を動かす仕事」。配色やレイアウトのセンスだけでなく、HTML/CSSで形にする技術と、クライアントの要望を引き出すコミュニケーションが両輪です。

この記事の要点
  • 主な業務はビジュアルデザイン・コーディング・バナー/LP制作・サイト運用・打ち合わせの5つ
  • 所属先は制作会社・事業会社・フリーランス・副業の4タイプで、身につくスキルの幅が変わる
  • 必須スキルはFigma・HTML/CSS・レスポンシブデザイン
  • 年収は経験で大きく変わり、未経験250万円台〜経験5年で500〜700万円が目安

Web制作の現場では、デザインと実装の境界がゆるやかにつながっています。だからこそ「絵を描く人」ではなく「動くものを設計して作る人」と捉えると、仕事内容の全体像がつかみやすくなります。

目次

Webデザイナーの主な仕事内容

Webデザイナーの仕事は、大きく5つの業務に分かれます。デザインだけと思われがちですが、実際は制作の上流から運用の下流まで幅広くカバーします。

各業務の中身を順に見ていきましょう。

  1. ビジュアルデザイン(デザインカンプの作成)
  2. コーディング(HTML/CSSでの実装)
  3. バナー・LP制作
  4. 既存サイトの改修・運用
  5. クライアントとの打ち合わせ

1. ビジュアルデザイン

クライアントの要件をもとに、Webサイトのデザインカンプ(完成イメージ)をFigmaやPhotoshopで作成します。配色・フォント・レイアウト・画像配置などを決める、もっとも中心的な業務です。

ここで「見た目の方向性」が決まるため、なぜその配色・余白にしたのかを説明できる力も求められます。デザインの土台となる考え方はWebデザインの4原則で整理しています。

2. コーディング

作成したデザインをHTML/CSSで実装します。最近はJavaScriptの基礎知識も求められるケースが増えています。

「デザインだけできればいい」と思われがちですが、実装まで担えると仕事の幅が大きく広がります。コーディングの基礎はHTMLとは?CSSとは?から学べます。

3. バナー・LP制作

広告バナーやランディングページ(LP)のデザインと実装です。成果に直結するため、CVR(成約率)を意識した設計が求められます。

見た目の美しさよりも「クリックされる」「申し込まれる」が評価軸になる点が、通常のサイト制作と異なります。LP特有の作り方はLPデザインとは?で詳しく解説しています。

4. 既存サイトの改修・運用

公開済みサイトのデザイン変更・機能追加・不具合修正も重要な業務です。新規制作だけでなく、運用フェーズの仕事も多いのが現場の実態になります。

5. クライアントとの打ち合わせ

要件ヒアリング、デザイン提案、修正対応など。手を動かす時間と同じくらい、コミュニケーションの時間が発生します。要望を正しく汲み取れるかどうかが、仕上がりを左右します。

所属先・働き方の4タイプ

同じWebデザイナーでも、どこに所属するかで身につくスキルや働き方が変わります。代表的な4タイプを整理します。

働き方特徴
制作会社勤務複数クライアントを担当・スキルが幅広く身につく
事業会社(インハウス)自社サービスに集中・深い専門性が身につく
フリーランス時間・場所の自由度が高い・単価が上がりやすい
副業本業と並行・月5〜15万円程度の収入が見込める

未経験から始めるなら、まずは制作会社で幅広く経験を積むルートが選ばれやすい傾向です。その後、専門性を深めたいなら事業会社、自由度を求めるならフリーランスへ進む道があります。

Webデザイナーの1日のスケジュール

制作会社で働く場合の1日の流れを例として整理します。手を動かす時間と打ち合わせの時間が、バランスよく組み合わさるのが特徴です。

時間業務
9:00出社・メールチェック・タスク確認
9:30LPデザイン作業(Figma)
12:00昼休み
13:00クライアントとのオンライン打ち合わせ(デザイン確認・修正指示)
14:00コーディング作業(HTML/CSS実装)
16:00バナー制作(Adobe Illustrator)
17:30翌日のタスク整理・退社

リモートワーク可能な職場も多く、フレックスタイム制を採用している会社も増えています。集中して制作する時間と、人とすり合わせる時間の切り替えが日常的に発生します。

Webデザイナーに必要なスキル

求められるスキルは、デザイン・コーディング・ビジネスの3軸に分けると整理しやすくなります。それぞれの必須レベルを確認しましょう。

分類スキル重要度
デザインFigma(業界標準のUIデザインツール)必須
デザインAdobe XD / Photoshop / Illustratorバナー・画像制作に使用
デザイン配色・タイポグラフィ・レイアウトの基礎必須
コーディングHTML/CSS必須
コーディングレスポンシブデザイン(スマホ対応)必須
コーディングJavaScript基礎あると強い
コーディングWordPress案件で頻出
ビジネスプレゼン・提案力/スケジュール管理/対応力実務で必要

ツールの操作だけでなく、「なぜこのデザインが使いやすいか」を考える力が土台になります。UIの考え方はUIデザインとは?で学べます。

WordPressは案件で扱う機会が多いため、早めに触れておくと有利です。仕組みの全体像はWordPressの始め方で確認できます。

Webデザイナーの年収相場

年収は経験年数と働き方で大きく変わります。下表は正社員・フリーランス・副業それぞれの目安です。

経験・形態年収目安
未経験・新卒(正社員)250〜350万円
経験1〜3年(正社員)350〜500万円
経験5年以上(正社員)500〜700万円
フリーランス(月収)30〜80万円
副業月5〜20万円

スキルや実績が積み上がると、フリーランスでは月収100万円以上を狙えるケースもあります。一方で、未経験スタート時は他職種と比べて高くないため、最初の数年でスキルを伸ばせるかが分岐点になります。

報酬の前提となる制作費の仕組みはホームページ制作の費用相場でも触れています。

Webデザイナーに向いている人・向いていない人

仕事内容と求められる姿勢から、適性を整理します。あくまで傾向であり、これに当てはまらなくても努力でカバーできる部分は多くあります。

向いている人

  • 細かい作業が好きで集中力がある:地道な調整を積み重ねる仕事が多い
  • 美的センスを磨くことに興味がある:日々のインプットが力になる
  • デザインが変わったとき「なぜこうなったか」を考えられる
  • ユーザー目線で「使いやすさ」を考えられる
  • フィードバックを素直に受け入れられる

向いていない人

  • 修正・やり直しを極端に嫌う:制作は修正の繰り返しが前提
  • コードを書くことに拒否感がある(デザインのみでは仕事の幅が狭まる)
  • 締め切りやスケジュール管理が苦手

「向いていない人」の項目は、仕事の構造から導いたものです。修正前提・締め切り前提という性質を理解しておくと、入ってからのギャップが小さくなります。

未経験からWebデザイナーになる3つのルート

未経験から目指す場合、大きく独学・スクール・副業の3ルートがあります。費用と期間、向き不向きを整理します。

  1. 独学:費用を抑えたいが、自走力が必要
  2. スクール:体系的に学べるが、費用がかかる
  3. 副業から始める:実績を積みながら段階的に移行

ルート1:独学

  • 費用:0〜数万円
  • 期間:6〜12ヶ月
  • 学習内容:Figma・HTML/CSS・Webデザイン理論
  • 手段:YouTube・Udemy・書籍

費用を抑えられる一方、学習計画を自分で組み立てる力が要ります。挫折しやすいポイントを把握しておくことが大切です。

ルート2:スクール(オンライン)

  • 費用:30〜60万円
  • 期間:3〜6ヶ月
  • メリット:カリキュラムが体系的・ポートフォリオ制作のサポートがある

費用はかかりますが、最短で体系的に学べるのが強みです。スクールの選び方はプログラミングスクール比較ランキングで整理しています。

ルート3:副業から始める

  • クラウドワークス・ランサーズで小さな案件から実績を積む
  • ポートフォリオを充実させながら、転職やフリーランスを目指す

本業を続けながらリスクを抑えて移行できるのが利点です。段取りはWeb制作 副業の始め方で詳しく解説しています。

よくある質問

Webデザイナーの仕事内容について、よく寄せられる質問をまとめました。

Q1:未経験でもWebデザイナーになれますか?

なれます。独学・スクール・副業のいずれのルートでも、未経験からのスタートは可能です。

ただし最初の数年は年収が高くなりにくいため、スキルを積み上げる期間と割り切る姿勢が現実的でしょう。

Q2:デザインだけできれば仕事になりますか?

デザインのみだと仕事の幅は狭まります。コーディングまで担えると、対応できる案件が大きく増えます。

HTML/CSSの基礎は早めに押さえておくと、デザインと実装の両方で評価されやすくなります。

Q3:Webデザイナーとコーダーは違いますか?

役割の重心が異なります。Webデザイナーは見た目の設計が中心、コーダーは実装が中心です。

ただし現場では兼ねるケースが多く、両方の知識があるほど重宝されます。

Q4:在宅やリモートで働けますか?

働けます。制作会社でもリモート可の職場が増え、フリーランスや副業なら場所を選びにくい働き方も可能です。

一方で打ち合わせや認識合わせは発生するため、オンラインでの連携力が求められます。

Q5:どのツールから学べばよいですか?

Figmaから始めるのがおすすめです。業界標準のUIデザインツールで、無料でも十分に学べます。

並行してHTML/CSSを学ぶと、デザインから実装までの流れが体感的につかめます。

まとめ

最後に、この記事の要点を整理します。

この記事のまとめ
  • Webデザイナーの主な仕事はデザイン制作・コーディング・バナー/LP・サイト運用・打ち合わせの5つ
  • 所属先は制作会社・事業会社・フリーランス・副業の4タイプで、身につくスキルが変わる
  • 必須スキルはFigma・HTML/CSS・レスポンシブデザイン
  • 年収は経験で大きく変わり、フリーランスは高単価も狙える
  • 未経験からは独学・スクール・副業の3ルートがある

Webデザイナーの仕事が気になったら、まずはFigmaとHTMLの基礎から始めてみましょう。手を動かしながら、自分に合う働き方を見つけていくのが近道です。


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免責事項

※本記事はWeb制作・職種に関する公開情報をもとにした整理です。年収・費用・期間の目安は時期や地域・経験により変わるため、最終的な進路・サービス選択は各公式サイトや厚生労働省等の公的情報の最新内容をご確認のうえご判断ください。


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この記事を書いた人

大学卒業後、Web制作会社に入社し、コーポレートサイトやECサイト、キャンペーンサイトなど幅広い案件を担当。企画・設計からデザインディレクション、進行管理、納品後の運用改善までトータルで携わる。クライアントの課題整理から戦略立案まで踏み込む提案力と、円滑なチームマネジメントに定評がある。

・Webサイト構築の企画・情報設計
・UI/UX改善提案
・制作進行管理・品質管理
・マーケティング視点での運用改善

Webサイトは“つくって終わり”ではなく、運用しながら成果を伸ばしていくものだと考えています。お客様のビジネスとユーザーの両方にとって価値のあるWebサイトを、戦略から実装まで全力でサポートいたします。

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