LPデザインとは?高成約率を出すランディングページの作り方

この記事でわかること

  • LPデザインの目的と通常のWebデザインとの違い(見た目より「成約」で設計する理由)
  • 成約率の高いLPに共通する7ブロックの基本構成と、各ブロックの役割
  • ファーストビュー・CTAボタン・配色・フォントの具体的な設計ルール
  • スマホファースト設計と表示速度・入力フォームのチェックポイント
  • 公開後にA/Bテストで改善するための着眼点と計測の進め方

公的情報源: 総務省「情報通信白書」(参照)/ 消費者庁「景品表示法」(参照

結論を先に書きます

LPデザインは、見た目の美しさではなく「申し込み・購入・登録」という1つの行動に読者を導けるかで評価が決まります。色やフォントを整える前に、まず「誰に・何を・どの順で見せるか」という情報設計を固めるのが近道です。

成約率(CVR)が高いLPには共通の型があります。ファーストビューで「自分向けだ」と伝え、共感→解決策→証拠→料金→不安解消→申し込みの順で迷いを1つずつ消していく流れです。LPデザインとは、この流れを視線とタップの導線として組み立てる作業といえます。

この記事の要点
  • LPデザインの目的はCVR最大化。美しさより「行動につながるか」で判断する
  • 成約LPは7ブロックの型(FV→共感→解決→証拠→料金→FAQ→CTA)で組み立てる
  • ファーストビューにターゲット・ベネフィット・CTAの3点を必ず入れる
  • 配色は60:30:10の3色ルール、CTAボタンは最も目立つ1色に絞る
  • 流入の多数はスマホ。スマホファーストで設計し表示速度を保つ

LPデザインの前提として、ページ全体が「1ページで完結する縦長の説得資料」である点を押さえておきましょう。複数ページに分散させず、必要な情報を1本の流れに並べることが、コーポレートサイトや通常記事との設計上の違いになります。ランディングページとは何かを先に確認しておくと、本記事の各ルールが理解しやすくなります。

目次

LPデザインとは?通常のWebデザインとの違い

LPデザイン(ランディングページデザイン)とは、広告や検索からアクセスした読者を1つの行動(コンバージョン)に導くための1ページ完結型デザインです。商品の魅力を伝えるだけでなく、「いま申し込む理由」まで含めて設計する点が特徴になります。

通常のWebデザインが「回遊・ブランド理解・情報網羅」を目的にするのに対し、LPデザインはCVR(コンバージョン率)の最大化が最優先です。見た目の完成度より「申し込まれるか」という1点で判断します。

比較軸通常のWebデザインLPデザイン
目的回遊・ブランド理解1つの行動(CV)に集中
ページ構成複数ページに分散1ページで完結
評価指標滞在・回遊・直帰CVR・申込数
ナビゲーショングローバルメニュー必須離脱を防ぐため最小限

LPでグローバルメニューを置かないのは、他ページへの離脱を防ぐためです。読者の選択肢を「申し込む / 離脱する」に絞ることで、行動への集中度を高めます。

デザインの土台になる考え方は通常のサイトと共通です。Webデザインの4原則(近接・整列・反復・対比)はLPでも有効で、ブロックのまとまりや視線の流れを整える基礎になります。

成約率の高いLPの基本構成(7ブロック)

成約率の高いLPには、読者の心理の流れに沿った共通の構成があります。上から順に不安や疑問を1つずつ解消し、最後の申し込みへ自然につなげる設計です。

  1. ファーストビュー(FV):誰向けか・何が得られるかを一瞬で伝える
  2. 共感・問題提起:読者の悩みを言語化して「自分のことだ」と感じてもらう
  3. 解決策の提示:その悩みをどう解決できるかを示す
  4. 実績・信頼性:数字・お客様の声などの社会的証明で裏づける
  5. 料金・サービス詳細:価格と内容を明確にして比較できるようにする
  6. よくある質問(FAQ):申し込み前の最後の不安を取り除く
  7. CTA(申し込みフォーム・ボタン):行動への入り口を分かりやすく置く

この7ブロックは「興味→共感→納得→信頼→決断」という心理の段階に対応しています。順番を入れ替えると、証拠を見る前に料金が出る・悩みに共感する前に売り込む、といった説得の飛躍が起きやすくなります。

CTAは末尾だけでなく、FV内とページ中盤にも配置します。長い縦長ページのどこで決断しても申し込めるよう、読者の購買意欲が高まった直後に入り口を用意する考え方です。

ファーストビュー(FV)のデザイン

ファーストビューはLP全体で最も重要なエリアです。訪問者の多くが、FVを見た直後に読み進めるか離脱するかを判断すると言われています。ここで「自分向けだ」と伝えられなければ、以降の情報は読まれません。

FVに必須の3要素

① ターゲットが明確なキャッチコピー

抽象的な言葉より、誰向けか・何が得られるかが一読で分かる表現が効きます。

パターンコピー例
伝わりにくい高品質なサービスをご提供します(誰向けか不明)
伝わりやすい副業月収10万円を目指す会社員のためのWebスクール(対象が明確)

② メインビジュアル

第一印象を決める画像です。狙う印象で選び分けます。

  • 人物写真:親近感・信頼感を高めたいとき
  • 商品写真:使用イメージを具体的に伝えたいとき
  • イラスト:やわらかいブランドトーンを演出したいとき

③ CTAボタン

FV内に1つ以上のCTAボタンを置きます。スクロールせずに行動できる入り口があることで、決断の早い読者を取りこぼしません。

画像の扱い方そのものはimgタグの使い方で整理しています。レスポンシブ対応やalt属性の付け方は、表示速度とアクセシビリティの両面で効いてきます。

CTAボタンのデザイン

CTAボタンは、LPで最も注意を払うべき要素です。色・サイズ・文言のわずかな違いが、申し込み数に直結します。

色の選び方

ボタンの色は、与えたい印象と業種で選びます。ページ全体の中で最も目立つ色をCTAに割り当てるのが原則です。

ボタン色印象・向いている用途
赤・オレンジ行動喚起の強さ。CVRが高くなりやすい
安心・前進。環境・健康系に向く
信頼感。BtoB・金融に向く
明るさ・注目。子ども向け・エンタメに向く

色そのものより「周囲との対比で浮き上がっているか」が大切です。背景やメインカラーに埋もれていれば、どんなに目立つ色でもクリックされません。

テキストの書き方

ボタン文言は「押した先に何が起きるか」が伝わる言葉にします。

パターン文言例
メリットが弱い送信する/申し込む
ベネフィットが明確無料で資料をもらう/今すぐ30日間試す

サイズ・余白

  • スマホで親指でタップしやすいサイズ(目安44×44px以上)
  • ボタンの周囲に十分な余白を確保し、誤タップを防ぐ
  • 影や矢印アイコンで「押せる」ことを視覚的に示す

ボタンの実装はリンク要素が基盤です。aタグの使い方でtarget属性やrel属性の扱いを確認しておくと、外部の申し込みフォームへ安全に遷移させられます。

LPデザインの配色ルール

配色は、第一印象とブランドの印象を左右します。色数を絞り、役割を決めて使い分けるのがコツです。

3色ルール(60:30:10)

色は3つの役割に分け、面積の比率を決めて配置します。色が増えるほど散らかった印象になり、CTAも目立たなくなります。

役割割合用途
ベースカラー60%背景・余白(白・薄グレー)
メインカラー30%ブランドカラー・見出し背景
アクセントカラー10%CTAボタン・重要な強調

アクセントカラーをCTAだけに使うと決めておくと、読者の視線が自然とボタンへ向かいます。アクセントを文中の強調にも乱用すると、肝心のCTAが埋もれます。

業種別カラーガイド

業種ごとに「らしさ」が伝わりやすい色の傾向があります。あくまで出発点として、ブランドの個性と合わせて調整します。

業種相性のよいカラー
美容・エステピンク・ゴールド・白
健康・医療青・緑・白
ビジネス・IT紺・青・グレー
教育・スクール青・オレンジ
飲食赤・オレンジ・茶

色の指定や配色の実装はCSSで行います。仕組みから学びたい場合はCSSとは?書き方の基本を参照してください。

フォント設定で読みやすさを担保する

LPは縦に長く、文章量も多くなりがちです。フォントの設定が読みやすさを左右し、最後まで読まれるかに影響します。

  • 本文フォントサイズ:PCは16px以上、スマホは14px以上を目安に
  • 行間(line-height):1.7〜1.9(長文が多いLPは広めに取る)
  • フォントファミリー:Noto Sans JP/ヒラギノ角ゴ/游ゴシックなど読みやすい和文ゴシック

見出しと本文には明確なコントラストをつけます。見出しを大きく太く、本文を読みやすい大きさにすると、流し読みでも構造が伝わります。見出しは28px前後・太字・行間1.4程度、本文は16px・行間1.8・濃いめのグレー(#333付近)が読みやすい組み合わせの一例です。

文字色は黒よりやや薄いグレーにすると、白背景とのコントラストがやわらぎ、長文でも目が疲れにくくなります。

スマホ対応(レスポンシブ)は前提条件

LPへの流入は、その多くがスマートフォンからです。スマホファーストで設計しないと、PCで完璧に見えても成約率が大きく下がります。

スマホデザインのチェックポイント

  1. CTAボタンは親指で押しやすい位置とサイズか
  2. 本文は14px以上で、拡大せずに読めるか
  3. 横スクロールが発生していないか
  4. 画像の読み込みが遅くないか(目安3秒以内)
  5. 入力フォームの項目は必要最小限に絞れているか

特に効くのがフォームの入力項目の削減です。項目が多いほど離脱が増えるため、本当に必要な情報だけに絞ります。氏名とメールだけで申し込めるなら、住所や電話番号は後工程に回す判断もあります。

表示速度も成約に直結します。画像の最適化やキャッシュなど、サーバー側の速さも影響するため、WordPressに最適なレンタルサーバーの選び方もあわせて押さえておくとよいでしょう。

信頼性を高めるデザイン要素

読者は「本当に効果があるのか」「だまされないか」という不安を抱えています。具体的な数字と第三者の声で、その不安を埋めていきます。

実績・数字の見せ方

抽象的な表現より、検証できる具体的な数字のほうが説得力があります。

パターン表現例
伝わりにくい多くのお客様に選ばれています
伝わりやすい導入企業3,200社/顧客満足度98.2%/業界10年の実績

ただし数字を載せる際は、根拠のない誇張表現に注意が必要です。最上級や順位を断定するような表示は、合理的な根拠がないと景品表示法上の優良誤認にあたるおそれがあります。消費者庁「景品表示法」の考え方を踏まえ、出典や調査条件を示せる数字だけを使いましょう。

社会的証明の配置

  • お客様の声:顔写真付きで3〜5件。属性(年代・職業)を添えると信頼性が増す
  • ビフォーアフター:使用前後の変化を視覚的に。誇張せず事実の範囲で示す
  • メディア掲載実績:ロゴを横並びで配置すると一覧性が高い

社会的証明は、解決策を提示した直後に置くと効果的です。「解決できそう」と思った読者に「実際に解決した人がいる」と示すことで、納得から信頼へと心理が進みます。

LPはA/Bテストで改善する

LPは公開して終わりではありません。データを見ながら1要素ずつ変えて検証し、CVRを少しずつ引き上げていきます。

テスト要素変更例
キャッチコピー「〜できる」→「〜で悩んでいる方へ」
CTAボタン色赤 → オレンジ
CTAテキスト「申し込む」→「無料で試してみる」
FV画像商品写真 → 使用者の笑顔写真
フォーム項目5項目 → 3項目に削減

複数の要素を同時に変えると、どれが効いたか分からなくなります。一度に変えるのは1要素を基本にし、十分なアクセスが集まってから判断します。

改善の判断にはアクセス解析が欠かせません。流入数・離脱箇所・CV数の見方はGA4の使い方で、さらに踏み込んだ改善設計はコンバージョン率(CVR)改善方法で整理しています。

よくある質問

LPデザインに取り組む方から、よく受ける質問を整理しました。

Q1:LPデザインと通常のWebデザインは何が違いますか?

目的とページ構成が違います。通常のWebデザインは回遊やブランド理解を狙い複数ページに分散しますが、LPデザインは1つの行動(CV)に集中させるため1ページで完結させます。

評価軸も「滞在・回遊」ではなく「CVR・申込数」です。離脱を防ぐためグローバルメニューを置かないなど、設計思想そのものが異なります。

Q2:CTAボタンは何色にすればいいですか?

ページの中で最も目立つ色にするのが原則です。赤やオレンジは行動喚起が強くCVRが高くなりやすい一方、緑は安心系、青は信頼系というように業種との相性もあります。

大切なのは色そのものより、背景やメインカラーとの対比で浮き上がっているかどうかです。アクセントカラーをCTAだけに使うと効果が高まります。

Q3:スマホ対応はどこまでやればいいですか?

スマホファーストで設計するのが前提です。流入の多くがスマホからのため、ボタンの押しやすさ・文字サイズ・横スクロールの有無・表示速度・フォーム項目数をスマホ基準でチェックします。

特にフォームの入力項目を最小限に絞ることが、スマホでの離脱を抑える効果的な手段になります。

Q4:A/Bテストは何から始めればいいですか?

最も影響の大きいFV周りから始めるのが効率的です。キャッチコピー・FV画像・CTAボタンの色や文言は、CVRへの影響が大きい要素です。

一度に変えるのは1要素にとどめ、十分なアクセスが集まってから判断します。GA4などで流入数とCV数を計測しながら、小さな改善を積み重ねます。

Q5:LPデザインは自分で作れますか?

基本構成を押さえれば作れます。7ブロックの型に沿って、FV→共感→解決→証拠→料金→FAQ→CTAの順に組み立てれば、初めてでも成約を意識したLPになります。

HTMLやCSSの基礎があると調整の幅が広がります。HTMLとは?から学び始めると、デザインの意図を実装に落とし込みやすくなります。

まとめ:LPデザインは「売れる流れ」で設計する

最後に、この記事の要点を整理します。

この記事のまとめ
  • LPデザインの目的はCVR最大化。見た目より「行動につながるか」で設計する
  • 成約LPは7ブロックの型(FV→共感→解決→証拠→料金→FAQ→CTA)で心理の流れに沿わせる
  • FVにはターゲット・ベネフィット・CTAの3点を必ず入れる
  • 配色は60:30:10の3色ルール、CTAは最も目立つ1色に絞る
  • 流入の多数はスマホ。スマホファーストで設計し表示速度を保つ
  • 数字は根拠を示せる範囲で使い、景品表示法の誇張表示を避ける
  • 公開後は1要素ずつのA/Bテストで継続的に改善する

LPデザインの本質は、配色やフォントの装飾ではなく「誰に・何を・どの順で見せるか」という情報設計です。型を押さえたら、まず1枚作って公開し、データを見ながら改善していくのが上達への近道になります。

実務での発注やコストの目安を知りたい場合はLP制作費用の相場を、デザインそのものの考え方を深めたい場合はデザインとは何かもあわせて確認してください。


免責事項

※本記事はWeb制作・デザインの公開情報をもとにした整理です。デザインの効果や成約率は商材・市場・ターゲットによって変わります。広告表現は景品表示法・薬機法など関連法令を確認のうえ、最終的な判断は各公式情報および専門家の助言を踏まえて行ってください。


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この記事を書いた人

大学卒業後、Web制作会社に入社し、コーポレートサイトやECサイト、キャンペーンサイトなど幅広い案件を担当。企画・設計からデザインディレクション、進行管理、納品後の運用改善までトータルで携わる。クライアントの課題整理から戦略立案まで踏み込む提案力と、円滑なチームマネジメントに定評がある。

・Webサイト構築の企画・情報設計
・UI/UX改善提案
・制作進行管理・品質管理
・マーケティング視点での運用改善

Webサイトは“つくって終わり”ではなく、運用しながら成果を伸ばしていくものだと考えています。お客様のビジネスとユーザーの両方にとって価値のあるWebサイトを、戦略から実装まで全力でサポートいたします。

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